今期の世田谷区議会では1人会派の議員の”議会での権利”が縮小されることになりました
これまでもブログでご報告してきましたが、今期の世田谷区議会では議会運営に関するルールが大きく2つ変更されることとなりました。
①議会運営委員会への1人会派の参加について
議会運営委員会(通称「議運」)は、世田谷区議会をどのように進めるかを決める肝心要の委員会。
これまで、交渉団体会派においては3名につき1名の委員を、交渉団体会派以外においても1名が、委員外委員として、議運に参加することができました。
しかし今期は、1人会派は全員ではなく「3名につき1名が委員外委員として参加できる」とし、「その1名が他の議員間を調整する役割を担う」となりました。
②発言時間について
これまで、議案に対して意見を述べる「討論(意見)」は、1人会派も含めて、各会派10分以内の持ち時間が与えられていました。
しかし今期は1人会派は3分、2人会派は5分、3人会派は8分、交渉団体会派(4名以上の会派)は10分と決定しました。
いずれも1人会派と呼ばれる議員(政党にも属さず、会派も組まない議員)のこれまでの権利を縮小するものです。
これまで①が既に決着済み。その際も、議員間でも激しい議論になる事がありましたが、今日の議運で②も決着となりました。(本日、自民党、公明党の賛成により、賛成多数で決定)
桃野は、これまで①②ともに「少数会派の権利を制限すべきではない。現状通りの議会運営をすべき」と主張していました。今回の議運でも我々の会派は、大庭幹事長が「現状通り」を主張し、議論にのぞみましたが結果は上記の通り。
(桃野は政党に属さない無所属の議員ですが、議員4人で構成する会派を結成しています)
(会派から議運に参加しているのが大庭幹事長。大庭幹事長も政党に属さない無所属の議員)
今回の①②をめぐる世田谷区議会の一連の動きについては、本日「少数会派を尊重して民主的な運営を」という思いで陳情を提出された区民の方がいらっしゃいました(賛同された区民の方は700名近く)。
しかし世田谷区議会は結果的に、そうした区民の皆様の思いを容れる事が叶いませんでした。
非常に残念です。
6月15日(月)からはじまる世田谷区議会の本会議。
いよいよ上記ルールに則った議会運営となります。
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