「このままだと選挙、惨敗しますよ。まずいですね。」といったところでしょうか。
維新停滞ー石原氏「もう賞味期限」
(5月8日朝日新聞より)
今朝の新聞に、維新の会の石原慎太郎共同代表のコメントが掲載されていました。
(以下記事から抜粋)
>
「参議院選をどう戦うかが重要なのに、維新は賞味期限を迎えつつある」と国会議員団の役員会で危機感をあらわにした。ほかの議員からも「このままでは都議選も惨敗する」。石原氏が「橋下君の参議院選への出馬を議員団の総意として伝えないといけない」と述べると、賛同の声が広がった。
>
発言の意図や役員会の雰囲気等、わからないところは有りますが、記事を読むと要は、
「維新の会の支持率、下がって来たよ、こんな調子で7月の参議院選挙どうやって戦うんだよ。」
「6月の都議選だって惨敗しますよ。このままだとまずいですね。」
「大阪市の橋下市長に、市長を辞めてもらって参議院選出てもらえば、又盛り返すのじゃないか。」
「そうですね、それしか無いですね」
といったところでしょうか。
しかし、支持率の低下を「賞味期限」と言ってしまうあたり、国民を愚弄した話だな、と思ってしまいます。
国民が維新に期待したのはなぜか。そして、国民の期待を裏切ったのはどの部分か。
リーダーの心の持ちようとして、短期的な支持率に一喜一憂するのは、必ずしも正しく無いとは思いますが、支持率低下の理由に対して、自らを省みることなく「賞味期限切れ」と言い切るあたりはいかにも傲岸です。
そして「任期途中で市長の職責を放り出してでも、党勢拡大のために立候補してもらう」というのが支持率回復策とは・・・
※記事では、橋下市長は「参院選出馬を重ねて否定した」としています。
私は、食品メーカーのサラリーマン時代に、外食マーケットを担当していました。
良いコンセプトの外食企業が出て来た時に、いつも感じていたのが「拡大を急ぐとお客さんが離れる」ということ。
いい店ができて繁盛しはじめると、経営者は2店目、3店目、10店目、30店目、・・・・と他店舗化を目指します。
その過程で、お客さんが離れ、やがてその企業が廃れて行く例があるのですが、その原因の一つは「店長がいないのに店を出す」からです。
出店資金があって、店(ハコ)を増やしても、店長(人材)を務められるスキルの無い人を店長に据えれば、店は荒れて行きます。
やがて「○○レストランは美味しくない」「店が汚れている」「店員の態度が悪い」となって、他の店を含めた全体がお客様の支持を失います。
人を育てる(もちろん外から採用してもいいんだけど)スピード以上の速度で事業は拡大していきません。
まあ、こんなことは、民間企業で仕事をしている人間は普通にわかっていることですけどね。
コメントを残す