調布市の住宅街で市道が陥没した問題。外環道が南北を貫く世田谷区にも大いに関係ありです。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
今朝の東京新聞は一面で報じています。調布市の住宅街で市道が陥没した問題で、東日本高速道路(NEXCO東日本)は、東京外郭環状道路の工事が要因だと認め謝罪しました。
外環道の地下トンネルルート上にある東京都調布市の市道が陥没し、地下に空洞が見つかった問題で、NEXCO東日本の有識者委員会は18日、「トンネルを掘るシールド工事が要因の1つ」の中間報告をまとめた
東京新聞 TOKYO Web https://t.co/Qoh7MVXilI
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) December 18, 2020
工事現場周辺では、住宅へのひび割れも発生しており、これについても同社は因果関係を認め謝罪、今後は補償を進めることも表明しました。
これは世田谷区にとっても大きな問題。この工事は関越道と東名高速道路を結ぶ約16kmで、地下40mの深さの部分(大深度地下)に上下線2本のトンネルを通すもの。世田谷区の西部を南北に貫いてもいます。
■東京都の資料より

東日本高速道路などが設置した有識者委員会は今回の陥没箇所周辺について、軟弱な粘土層の下に、砂利や粗い砂を含んだ強固な層が続く特殊な地盤であり、作業で生じた力が軟弱な粘土層に伝わり、地盤が緩んだ可能性があるとしています。つまり、この周辺に限っての事情があると言っているわけですが、そうであればなぜ工事の前に実施したボーリング調査でこのリスクを把握できなかったのか。他の工事区間では果たして問題は無いのか(世田谷区内を含め)と不安になります。
2001年に施行された大深度地下利用法は、首都圏、近畿圏、中部圏の三大都市圏のみを対象にし、「公共の利益となる事業」で地下40m以深を利用する場合は、土地所有者の許可や補償を不要としています。これは大深度地下の利用については地表への影響は極めて少ないとの前提から。しかしこうした事故が起これば、その前提も揺るがせになってしまいます。
世田谷区議会では、11月16日に全議員賛成で「東京外かく環状道路(関越~東名)本線シールドトンネル工事における安全性確認についての要望書」を「国土交通省 関東地方整備局 東京外かく環状国道事務所長」「東日本高速道路株式会社 関東支社 東京外環工事事務所長 」「中日本高速道路株式会社 東京支社 東京工事事務所長 」宛に提出しています。事業者による今後の調査と分析、再発防止策などが待たれます。


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