「今、最も重要なパートナーはどの国」という質問で、日本は・・・
お正月の新聞は、今年一年がどんな年になるのか予想をしたり、これから世界はどのような時代に入っていくのかと議論を喚起したり、といった記事が多くなります。
時計の針が進めば、常に変化は起きているわけですが、「変革」「変化」といった視点で、先を見通そうするのも年の初めの風物詩と言えるでしょう。
1月1日と4日の2日間、日経新聞は、1面で「アジア経済の変化」について大きく取り上げていました。
かつて、アジアで群を抜く経済力を誇っていた日本ですが、今や勃興の波は中国、韓国、ASEAN、インドへと広がっています。
記事では、2050年のアジアのGDPは現在の8倍に膨らみ、世界の52%を占めると予想。
アジア各国の成長により、日本の存在感が相対的に小さくなるのは避けられないとしています。
しかし一方、アジアの中の日本が、地域の発展とともに経済成長の果実を手に入れるチャンスでもあるはず。
高い教育水準、優秀な労働力という強みを生かしながら、市場に求められるモノやサービスをグローバルに提供していくことができるか。
金融、外交、規制緩和など、当然、政治も時代にあわせた役割を果たさなければなりません。
前出の日経新聞の記事では、中国、韓国、インド、タイ、インドネシア、ベトナムのアジア6か国のビジネスマンと学生1,335人を対象に意識調査を実施した結果を掲載していました。
「あなたの国にとって、今、最も重要なパートナーはどの国」という質問では日本と中国が評価を二分。
日本は30.3%、中国は29.9%。
現状では、アジアの人々にとって日本と中国の影響力は拮抗しているという結果です。
そして、「20年後のアジアで指導的な役割を果たす国はどこか」という質問では中国との答えは過半数の55%。日本との答えは40%にとどまったようです。
20年後、30年後、日本がアジアでどのような地位を占めているのか。
今は、その分岐点なのかもしれません。
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