「実は、父親がやられたんだよ」 友人が告白めいた口調に。
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
「実は、父親が・・・、やられちゃったんだよ」
先日、同世代の友人と話していると、やおら告白めいた口調に。
曰く、彼のお父さん(もう仕事も引退されている高齢者です)が、詐欺被害に遭ったとのことでした。
話を聞いていると、よく聞く手口。このような詐欺に引っかからないよう、皆さん今一度、ご自身の防犯意識を高めると共に、ご家族ご親戚に注意喚起をして頂ければと思います。
どうやら、こんな手口だったようです。なんと被害金額は、約1000万円。
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(登場人物は仮名)
都内A区に住む山田ハルオさんは数年前に仕事を引退。奥さんのナツコさんと二人で慎ましく老後の生活を送っています。
ある日「あ、オレだけど」と、山田家の固定電話に電話がかかって来ました。
電話に出たハルオは、都内X区に住む息子アキオからの電話と思い「アキオか、どうした?」と尋ねたところ、相手は「会社の小切手を入れたカバンを無くしてしまった。なんとかしないといけない。心配かけたくないから、うちの家族には絶対に内緒にして欲しい」旨の応答。そして携帯電話もカバンに入っていたので一緒に無くしたと、新たな携帯電話番号を示されました。
一旦電話を終了。
暫くして鉄道会社の遺失物センターを名乗る人物から着電。「アキオさんの鞄が見つかった。残念ながら小切手は入っていない。盗まれたのかもしれない」云々。さらに本人確認が必要と言って、ハルオ、アキオ両家族の個人情報について次々と質問。ハルオは聞かれるまま全て応答。
次に、アキオの上司を名乗る男から着電。この男は「今回の件はアキオさんだけの責任ではない。私もなんとかお金をかき集めて対応する。アキオさんの将来がかかっている。お父さんも協力をお願いします」云々。
次に、アキオを名乗る男性から着電。「会社の後輩がお金を受け取りに行くので、渡して欲しい」云々。
翌日、アキオの後輩を名乗る男が山田家にやってくる。ハルオは現金を渡してしまう、、、
詐欺の被害者になってしまったとはつゆ知らず、息子の危機を乗り切ったと胸を撫で下ろすハルオ。
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では、これを詐欺だと気づいたのはいつか。
後日、アキオの奥さん葉子に、ナツコから着電。「アキオは携帯無くして番号変わったんだったよね。新しい番号は何番だったかしら」。
不審に思った葉子はアキオに電話。電話番号は以前のままであると確認。「ナツコさんが、アキオさんの携帯番号変わったって言ってるんだけど・・・」
アキオはその瞬間「詐欺被害だ!」と悟り、ハルオに電話。金を渡してしまったことを確認し、警察へ通報。
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今回は、小切手をなくしたという古典的な手口だったようですが、最近は警察を装って「あなたに犯罪の疑いがかかっている」などと言葉巧みに現金を支払わせる手口が増えているようです。お気をつけください。
こちらは警視庁のサイト。
【特殊詐欺根絶アクションプログラム・東京】(警視庁のサイト)
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(写真はイメージです)
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