民泊推進条例について、9/15(火)から10/6(火)まで「区民意見募集」が始まります
世田谷区議会議員、桃野芳文です。
本日(9/4)、世田谷区長が定例の記者会見を行いました。
今回の記者会見の中でニュースになりそうテーマを挙げれば、以下の2つでしょうか。
1)保坂展人世田谷区長、来年4月の区長選挙に「5選(20年)」を目指して出馬意向を表明
2)世田谷区の「民泊推進条例」案を示す
保坂区長が5選を目指して区長選挙に立候補することについては、また別のブログで考察したいと思います。今日は民泊推進条例について。
まず最初に、これまでも議会で強く意見を述べてきましたし、ブログ等でもお伝えしてきたように、桃野は世田谷区での民泊には反対です。
保坂区長が民泊条例を作り、世田谷区でも民泊が可能になったのは、平成30年(2018年)3月2日。区議会本会議にて区長案である「民泊条例」が可決されたことでスタートしました。
桃野はそもそも、住居地域においては民泊は禁止にすべきという考えではありますが、それでは議会内で賛成多数を得られそうにない、すなわち民泊条例に歯止めをかけられそうにない状況だったことから、せめて「区内全域で土日祝日のみ営業可能とする」などの厳しい制限をかけるべきという内容で修正案を提出しました(平成30年・2018年2月27日の福祉保健委員会にて会派より提出)。
しかし、その修正案は否決され、より民泊事業者が営業しやすい内容で条例が成立してしまったという経緯があります。ちなみに自民党は最大の民泊推進派で、当時自民党区議からは「平日も民泊営業できるようにすべき」との強い意向が示されていました。
自民党(平成30年2月21日和田議員の発言より)
条例骨子案の段階では、月曜日の正午から土曜日の正午までと定めていた制限期間にただし書きを設け、草の根的な国際交流を図る方々に配慮した条例案に前進させたことは評価いたします。
そして条例は以下内容で施行されました。黄色は筆者強調。
○世田谷区住宅宿泊事業の適正な運営に関する条例
平成30年3月6日条例第33号
世田谷区住宅宿泊事業の適正な運営に関する条例
(目的)
第1条 この条例は、国内外からの観光旅客の区への滞在等を促進する区内での住宅宿泊事業(住宅宿泊事業法(平成29年法律第65号。以下「法」という。)第2条第3項に規定する住宅宿泊事業をいう。以下同じ。)の実施について、法第18条の規定に基づき区域を定めて期間を制限することにより、住宅宿泊事業の適正な運営を確保し、住宅宿泊事業に起因する区民の生活環境の悪化を防止することを目的とする。
(実施の制限)
第2条 法第18条の規定に基づき定める区域及び住宅宿泊事業の実施を制限する期間は、次のとおりとする。ただし、第1号に規定する区域のうち、第2号に規定する住宅宿泊事業の実施を制限する期間を緩和しても区民の生活環境が悪化するおそれがないと区長が認める区域にあっては、当該期間を区長が相当と認める期間に変更することができる。
(1) 区域 都市計画法(昭和43年法律第100号)第8条第1項第1号に規定する用途地域のうち、第一種低層住居専用地域、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域及び第二種中高層住居専用地域
(2) 住宅宿泊事業の実施を制限する期間 月曜日の正午から土曜日の正午まで(国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)に規定する休日を含む場合にあっては、当該休日の正午から当該休日の翌日の正午までの期間を除く。)
(委任)
第3条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。
そして、現在どのような状況になったかというと、まさに桃野の懸念通り。所管課(世田谷保健所・生活保健課)に確認すると「平日営業を申請してきた事業者の8割に許可を出している」とのことでした。
これでは、原則と例外がひっくり返っています。区長権限の濫用ではないでしょうか。
そして、今回の民泊推進条例。
まさに、この権限の濫用を「濫用ではない」という状態にしようという内容が含まれています。
年間120日程度に制限、週末や祝日のみ営業可能
↓
年間180日までOK、平日の営業も可能
区に寄せられる、民泊に関する苦情が、年々増加する中、そして他自治体が「事実上の民泊禁止」「住居地域では新規開設禁止」などに動く中、保坂区長はなぜそんなに民泊をやりたがるのか。保坂区長が区民より事業者の側に立つ理由は?全く理解できません。
以下、資料は本日の区長記者会見で区長が示していたもの。特別区23区長のうち世田谷区長と杉並区長の2名のみが参加しなかった「住宅宿泊事業の適正化に対する要望」について、保坂区長がなぜ参加しなかったのかを説明する資料です。

保坂区長によると
①民泊だけでなく旅館業も一体で検討しないとダメ。だから要請に参加しない
②規制だけでなく適正な事業者に配慮も必要。だから要請に参加しない
ということらしいですが、おかしな意見です。①については仮に問題が2つあるとして両方解決できないとダメ、ってことにはならないでしょう。2つの問題のうち1つが前進するなら良いと考えるのが当然。
②については全くおかしな話で、不適切な事業者を締め出そうとする時に「適切な事業者への支援とセットでないと不適切事業者の締め出しはダメ」なんて全く理屈になりません。
引き続き、桃野は議会で民泊推進条例に反対して参ります。
そして民泊推進条例について、9月15日(火)から10月6日(火)まで「区民意見募集」が始まります。区民意見募集については、区のお知らせせたがや、区のホームページで周知されますので、是非ご覧いただき、皆様のご意見を区にお寄せ下さい。















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